気づいたら2月が終わって、いつの間にか入試まで1週間を切りました。まだインフルエンザが息をしているようですし、風邪なんか引いて体調を崩すとその分勉強に時間をさけなくなってしまうので、残り期間は体調に気を配り徹夜は控えましょう。
さて、2月27日(火)の夜頃、愛知県公立高校入試の最終倍率が愛知県公式HPから発表されました。高校が募集する定員に対してどれだけ志願者がいるのかを表すものが倍率で、この数字を見て一喜一憂している生徒がいましたが、あくまで発表されている倍率は第1志望、第2志望の合計人数から算出しているので、見かけの数字にすぎません。今回はある高校を例に挙げて倍率について少しお話します。
例:A高校
定員 | 第1志望 | 内 推薦 | 第2志望 | 総数 | 倍率 |
240 | 300 | 120 | 50 | 350 | 1.46 |
今年度のA高校の志願状況が上記のようになると、定員240人に対して、第1志望は300人(うち推薦志願者は120人)、第2志望は50人で計350人となるので、倍率は350÷240=1.4583…なります。
選抜する際、この高校は例年定員の半分を推薦志願者から取っているので、今回も120人全員合格したと仮定します。また、第2志望にしている生徒が第1志望校に合格した場合、そちらの高校に進学することになるのでその人数分第2志望から引きます。愛知県の公立高校の第1志望校の合格率はおよそ5割といわれているので、半分の25人引くと、定員120人中第1志望180人、第2志望25人の計205人なので、倍率は205÷120=1.70…となり、発表された倍率と数字が異なることが分かります。
定員 | 第1志望 | 第2志望 | 総数 | 倍率 |
120 | 180 | 25 | 205 | 1.71 |
実際のところ、推薦合格者や第2志望にしている受験生の中で第1志望に合格している人数などによって倍率は変動します。また、倍率がどうであれ試験問題の難易度は変わらないので一つの目安にするだけでとどめておくことをお勧めします。